「別に無くても大丈夫だけどね。プールで忙しいし、休みの日は釣りに行くからやる暇がないしさ。」
ゲームの話。
我が家には、テレビゲームの類いが全くない。唯一、子供にも時代に付いていく経験の一つとして、スマホのポケモンGOをたまにプレイさせてあげる程度。
ゲーム機を買うという発想は親には全くない。
子供の言う通り、週4のプールや休日の釣り、旅行など、ゲームをする時間的余裕が無いことと、そもそもゲームに興味がない。
夫婦とも、小学生の頃はファミコンが家にあり、人並みに触れてはいる。
お父さんは学生の頃はバイトして本体やソフトを買って、友達と遊ぶ事もあった。
それなりに経験はあるつもり。
子供の話に戻るが、やはり3年生後半にもなってくると、友達との遊びもゲーム中心になることが多いのだそう。
誰かの家に行ってみんなでゲームをする。
悪いことではない。楽しくやっていればそれでいい。
だんだんと外で遊ぶ機会が少なくなってきていることはちょっと寂しいが、これは仕方のない現実だろう。
冒頭の台詞、「ゲームは欲しくないの?」という問に対しての回答だった。
様々なゲーム機があり、どんなソフトがあるのか、正直見当もつかないが、子供は遊びや友達との会話の中から学習して、自分なりにどんなものが欲しいのか想像はしているようだ。
話を聞いていると、力説になってきて、興味が高いことはすぐにわかる。
ゲーム機があれば友達との遊びも広がるし、楽しみが増えることは間違いないだろう。
親としては弊害が気になる。
視力低下、疲労、運動不足・・ただし、どれも「やり過ぎ」によるものだと思う。
正しく使用すれば害は無いどころか、家族でも楽しめるツールが増えることになる。
高価ではあるが、買ってあげない理由はない。
購入にあたり、いろいろなパターンが考えられる。お小遣いを貯める、何かのご褒美、プレゼント。
高価なだけに、小遣いやプレゼントは難しいと考える。ご褒美としてもハードルは高め設定になるだろう。いずれにしても、手にはいるまで時間がかかる。
持っていなければ仲間はずれにされるようなことは無いようだが、あればもっと遊びが広がるだろう。ましてや週4のプール、土日は家族で外で遊ぶ事が多いとなると、貴重な友達との遊び時間はほぼ一日に限られてしまい、その遊びはゲーム主流になってきている。
このままでは折角の貴重な友達との遊び時間を存分に楽しむことが出来ないのではないか。
ゲーム機がなければ無いで、工夫して遊ぶだろうし、無しを貫くのもいいかもしれない。
でも本人は興味があり、経験はしておいて損はない。
正しく使用すれば。
と言うとことを考えて、何のゲーム機が良いかなど話し合った末、ニンテンドースイッチを買うことにした。子供は操作が難しいので、DSが良いと言っていたが、すぐに慣れるだろうし、DSは小さい画面だし、みんなで出来ないので却下された。
さて、いざ買うとなるとリサーチだ。
まず本体。
2017年に初回発売から、最近、バッテリー長持ちタイプが発売されたようだ。2~4時間が5~6時間になったらしい。
そのため、初回版は3000円のダウンロードクーポンを付けて数量限定で販売されている。
中古も探したが、あまり値段の差がない。
(20191003時点)
ここが一番安かった。
本体にはコントローラーが二つしかないので、三人でやるには足りない。
この店は最低価格ラインのようなので、まとめて注文。
子供がまずやりたいソフトは、
スーパーマリオカート8とわ
スーパーマリオメーカー2というソフト。
クーポンがあるのでまずはカートだけ買うことにした。
土曜日、ついに届いた。
いろいろ設定がある。
ようやく、プレイできた!
子供は何度かやったことがあるようで基本操作はわかっているようだ。
まずはやってみる。
が、コンピューターに勝てない。何か技があるはず。
説明書がないので、ソフトのなかで基本操作やルールを調べる。仕組みが少しずつわかってくると、速く走れるようになってきた。
三人で楽しく遊べている。
一段落して、釣具センターにリールを買いに行き、ついでに携帯用のケースや画面の保護フィルムを買った。
夕飯の買い物にもスイッチを携帯してみた。
車の中で夢中で遊ぶ。
車内には電子音が響き会話はない。
用事もすんだので今日はとことんゲームをしてみよう。
夜には、
タイムアタックを代わりばんこにやってみた。お父さんは昔採った杵柄で、感覚的に操作できるので、家族のなかでは一番速いタイムを出せた。
子供はなかなか慣れず、追い付けない。
やがてムキになってきたときに、自分勝手な気持ちを抑えられなくなってきた。
この日は
ラグビーの日本対
サモアの中継があり、19:30からみんなで見ようと約束。
しかし、時間になっても悔しくてやめられなく、勝手に一人で
タイムアタックを始めてしまった。
この行動はいただけない。
この事について話し合い、自分勝手な行動はいけないと指導。どうしてもやりたかったら、頼み方があるということも教えることとなった。
問題は解決して、みんなで
ラグビーを観戦。
ルールを勉強しながらだったが、日本が勝利した試合は楽しかった。
そのまま就寝、翌日はインターネット接続のため、
Wifiルータを買いに行くことにした。
日曜日、徒歩で北大を通ってヨドバシに行き、無事にルータを購入した。
ゲームもいいが外に出ると季節の移り変わりを感じられる。
午後からルータを設置し、ネット接続完了。
その間、飼っているカエルの住み処を掃除。偉い。
アカウント設定など一通り済ませて、いよいよクーポンを使って
スーパーマリオメーカー2をダウンロード。
夕方、プレイ可能になり、子供は喜んで夢中で遊ぶ。
ただし、午後からは子供にスケジュールを作ってもらい、寝るまでの時間割りを守るよう約束した。
しかし、この
マリオメーカー、コースを自分で作ってプレイできるという創作的な遊び方もでき、それが醍醐味でもある。
創るということは、ツールや規則など当然、操作は多様で覚えることが多い。すぐには出来ないのが普通だが、子供はそんなことはお構いなしにやってみたい。
「どうすればいいの?」
聞かれても誰もわからない。
まずはガイドを読まなきゃ。
でも難しく、だんだんイライラしてくる。
スケジュールで決めた時間も迫ってくる。
やはり、ムキになって、時間を守れず、楽しくない時間が訪れた。
三時間以上ゲームをして、疲れてくる。規則や操作などが分からないまま進めてストレスもたまる。スケジュールで決めた時間を守れない。
みんながイライラして楽しくない。
ゲームが来て二日目から、危惧していた弊害が見事に露となった。
かくして我が家に
ニンテンドースイッチがやってきたわけだが、これからどうやってこいつと付き合っていこうか。
話し合いと試行とを積み重ねて、我が家なりの、ゲームの上手な正しい使いかたを模索していきたい。