チミとぺ日記

北海道在住のある家族のあそびや体験を記録した日記

様似で漁師体験

漁師体験。
たまたま、妻の美容室の美容師さんから紹介された。様似町の冬島漁港で、鮭の定置網漁をしている、坂本水産の坂本悠さんが、多くの人に漁師体験をしてもらい、漁業の世界を肌で感じてもらいたいと、今年からスタートした事業。

早速予約をして、土曜日の4:30出港する予定。
ただし、台風19号が近づいている。
雲行きは、良くない。
金曜日、仕事が終わってから、家に帰って準備をして、夜9時に出発。
子供は車内で寝てもらって、大人は浦河町のコンビニ横で仮眠。
でもほとんど寝られず、冬島漁港に集合した。

風がなく穏やかで、少しパラパラと雨が降っている。真っ暗で海はみえなかったが、漁港についてビツクリしたのは、船を係留している岸壁まで海面が上がり、海水が溢れていた。マジか!

集合場所に車を止めて、人が集まっているところへとにかく行ってみよう。
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「おはようございます!」元気なあいさつとともに人懐っこい笑顔で坂本さんが迎えてくれた。
ただ、予想以上にうねりが強かったようで、出港できるかどうか判断に迷うとのこと。
確かに、すごいうねり。
明るくなるまで様子を見ることに。

この漁師体験、参加費は大人7,000円、子供は5,000円で、鮭の定置網の水揚げで漁船から網の引き揚げや、港についてからは魚の選別、朝ごはんに鮭のちゃんちゃん焼きとイクラ丼などがいただけるという内容。
そもそも、漁船に乗って漁師体験なんて知り合いがいてもなかなか出来ないだろうし、体験できると聞いたことがない。
ふだん食卓に並ぶ魚介類は、漁師さんが居て捕ってくれてこそ食べられるもの。その仕事が体験できるとあらば行くしかないと、すぐに参加申し込みをした。朝ごはんにも惹かれたのだけど。

明るくなるまでの間、先に朝ごはんの会場となる倉庫で待つことに。
この日は、札幌のお寿司やさんの大将が来ていて、昨日捕れて生け簀に入ったいたマツカワとクロソイを捌いてお寿司にしてくれるとのこと。
魚の捌きかたを見せてくれた。

まずは血抜き。
エラをひとつ切ってから、魚を水に入れると、魚が呼吸する度に血が抜けるのだそう。
続いて神経締め
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愛媛のタイ釣りのとき、船長さんもやっていた、あの針金を脊髄に刺すやつ。
出刃包丁で軽く首を開き、背骨の真ん中に針金を通す。
こうすることで、死後硬直を抑えられるため、鮮度を保てるとのこと。
次はあまり聞いたことの無い作業で、梳き引き(すきびき)という作業。
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鱗を取る作業としては、包丁や鱗取りてバリバリと剥がす作業が一般的だが、確実に小さな鱗まで取ってしまわないと、さばく段階でまな板に小さな鱗が残り、身に付いたりする。また、鱗には雑菌があり、臭みもあるため、衛生上も食べる上でも確実に処理しなければならない。

スッスと柳葉包丁が入り鱗と薄皮だけが剥がれていく。とても良く切れる包丁で、バイオリンを弾くように鱗を引いていく。
マツカワも、クロソイも、丁寧にきれいに鱗をはがされた。
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それから、マツカワは五枚下ろし、クロソイは三枚下ろしと、鮮やかな包丁さばきにみんな見入っていた。
特に印象的だったのは、包丁は広く全体を使ってしっかりと切ること。マツカワのエンガワは、運動量が多いため厚いので、外側からかなり深く包丁をいれること。
背骨からの切り離しかたや、骨の切り方、とても勉強になった。
一通り捌いて、ネタになっていく。お見事。
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大将は、坂本さんの同級生で、札幌の「鮨 たな華」の若き大将。今回、体験に参加されていて、お寿司も振る舞ってくれるとのこと。
めっちゃ楽しみ。
板前講習が終わる頃、倉庫ではちゃんちゃん焼きの準備が。
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この時点で、やはり、今日は波が高く危険との判断で、残念ながら漁には出られないことが決定。
この波、ヤバイね。
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天候はどうしようもない。仕方ないね。

みんなで漁師飯を味わうことに。
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立派な鮭が大きな鉄板に。
ちゃんちゃん焼きだ。
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傍らでは大将がお寿司を握ってくれる。
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先程さばいたマツカワとクロソイ、おまけに先週揚がったマグロも出してくれて、超豪華な握りが。
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たまらん。
いただくと、マツカワもクロソイも身が締まっていてザクザクという食感。臭みは一切なく、それぞれの魚の味がフレッシュに口に広がる。
捌きたてのフレッシュさも良いが、妻が言うように、少しおいてねっとりと旨味が出ているのもいい。んーそうだよね。どちらもいいよね。
そういえばこのシャリ、茶色い。
赤酢とのこと。江戸前の寿司で聞いたことがあるが初めて食べる。まろやかでウマイ。
たまらん。

またけしからんのが出てきた。
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粒が柔らかく、弾けるうまさ。
今年はイクラに縁がある。
ちゃんちゃん焼きも出来上がった。
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これもかなり美味しい。
炭火の鉄板で豪快に調理された、本チャンのちゃんちゃん焼きは、学生のノリで作る以外、これもなかなか食べられない。
我々が寿司を食べている間、坂本さんのお兄さん、その奥さまなどみんなで熱い鉄板で調理してくれている。おもてなしの心を感じる。
何もかもウマイ。何より、この雰囲気も格別なスパイスだ。
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船には乗れなかったが、坂本さんや若い漁師さんなどいろいろな話を直接聞くことが出来、大将からも修行時代の話や美味しいものを追求するプロ魂も伺うことができた。
それだけで十分な体験だった。

坂本さんは船が出せなかったことをかなり悔しがっていて、ギリギリまで出せないかねばってくれていた。待っている間も、絶えずみんなに気を配り、場を明るく楽しい空気にすることに尽力していた。真面目な人柄が伺えた。

「俺が様似の未来をしょっている。そんな気持ちで漁師としてやれることは何でもしますよ」
冗談混じりの会話のなかにキラリと目が光ったこの一言が印象的だった。

残念ながら漁には出られなかったが、お腹は一杯、素敵な出会い、大満足。

体験は漁期の11月中旬まで受け付けているとのことだが、寒くなってくるのでちょっとキツいかな。
来年の9月に再チャレンジしよう。
みんなで記念写真を撮り、解散したのは7:00。

しかし、眠い・・・
ほぼ徹夜、最近したこと無いのでダメージが半端無い。

小雨のなかとりあえず浦河町まで戻り、天気を見ながら浦河港で竿を出す。
お父さんは仮眠。

10時までやってみたがなんのアタリも無かったらしく、これまた残念。
せっかく浦河まで来たから、ぱんぱかぱんに寄っていこう。

ぱんぱかぱん
〒057-0033 北海道浦河郡浦河町堺町東1丁目1−1
0146-22-4595
https://maps.app.goo.gl/HTjTeFkM9RqRHs1j9

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8年前、浦河に住んでいたとき、よく買いに来ていた。懐かしい。最近来たのは3年くらい前かな。

いつものホットドッグ、クリームパンや、キッシュ、チーズのパンなどいくつか選んでお会計していると、奥からオーナーの奥さんが出てきてくれて、お久しぶりです~と挨拶してくれた。
お互い、名前も知らないが、子供が1才くらいのときに絵本を頂いたことがあり、それから顔見知りというか、目が合えば挨拶する、という程度だったが、久しぶりでも覚えていてくれて嬉しかった。
車内でまだ暖かいクリームパンをいただきながら、移動しよう。
とりあえず雨が降っていない苫小牧市で釣りが出来るかな。
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おっと、忘れてはいけないのは、魚勝さん。
魚勝水産
〒059-3451 北海道浦河郡浦河町荻伏町192
0146-25-2110
https://maps.app.goo.gl/92wis2B5rimTWNhaA

ここも馴染みの店だが、5年くらい来ていない。
店内には旦那さんが居て、一目で「あーお久しぶりです」こちらも覚えていてくれた。ありがたい。
最近の漁の話やドッジボールのこと、いろいろお話しして、タコの足を一本買って、苫小牧へ向かった。

苫小牧西港漁港区についたが強風。
でも少しやってみると、ワームに小さいソイが。でも風強すぎなので退散。
苫小牧まで来たので祖父の仏壇のあるお寺に寄って線香と黒ラベルをあげて、帰ることにした。

時間は15時くらいになっていたが、早朝の漁師飯のせいでお腹のサイクルが乱れ、なんか食べたいねと。
そうだ、カレーラーメン
妻の提案。
子供が友達からカレーラーメンてウマイんだよと聞いたことから、一度食べてみたいと言っていたのをおもいだした。
よし、行こう。カレーラーメンと言えば大王。どうせなら総本店だ。
味の大王 総本店
〒059-1365 北海道苫小牧市字字植苗138−8
0144-58-3333
https://maps.app.goo.gl/H6PUVhf9QjJF4JaXA

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カレーラーメンと、味噌ラーメン、小ライスを注文。
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ちゃんとエプロンもしてね。いただきます。
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最後は、ライスを投入。
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これまた、たまらん。
さて満腹で、今回も無事に札幌へ帰り、美味しくて長い一日が終了。

来年こそは、漁師体験してみたいね。