チミとぺ日記

北海道在住のある家族のあそびや体験を記録した日記(当ブログではアフィリエイト広告を掲載しています)

気胸になって 2

緊急入院となり、夜中の23時に病棟へ案内され、四人部屋のベッドへ。


寝ている同室の方に申し訳ないが、看護師は滔々と入院手続きの説明を続ける。


明日でいいよ、と思いながら一通り聞き、持ってきた着替えに着替えてベッドに入るが、ほとんど寝られなかった。


とりあえず入院、いつ手術が出来るのかも不明。

朝の回診で、担当医師から伝えられているのは、レントゲンの結果を昨日と比較して、肺のしぼみが進行しているか否かをまず見ますとの事。

朝イチにレントゲンをとり、結果を待つ。


妻に連絡し、数日分の下着と身の回りの物を準備してもらい、午後に荷物のみ受け渡しができることに。


問題は車。
妻はペーパードライバーのため、とても伊達まで乗って帰ることは出来ないし、何日かかるか分からない状態で、駐車場代が心配。


何とか、妻が代行を予約してくれて、荷物の引渡し後、13時に病棟から車を運ぶことに。


結局、代行は伊達市まで8,600円。
痛い出費だが仕方ない。


1時間後、担当医に呼ばれ、今朝撮ったレントゲンの結果を知らされた。
「昨晩とほぼ変わりません、急な進行では無いため、すぐに手術が必要では無い。とは言え苦しい状態ではあるので、最短で8日後に手術が手配できます。」


そうか、長くなるな。
と思っていると、担当医は
「手術の日まで特に治療もありませんし、家に戻りますか?」


オイ、さっき車を戻しちゃったよ、8,600円かけて。


とにかく、帰っていいなら帰ります。今すぐに。
バスで。


なんともやるせない気持ちで家に帰り、できるだけ体を休めながら、テレワークで1週間を過ごし、いよいよ手術。


全身麻酔の胸腔鏡手術で、左の脇腹に穴を3つ空ける。
そのうちひとつは、肺がしぼんだ際に出来た空洞の空気を抜くホース(約Φ10mm)を差し込んだ状態で、手術を終える。
術後は3~4日で退院出来るとのこと。



入院の6日前にレントゲンと血液検査、麻酔科の問診などを行い、手術に備える。


入院の案内も説明され、今回は個室を希望した。


そして入院当日、入院受付を済ませ、病棟の事務の方に入院の書類を渡すと、まだ部屋の準備が出来ていないので、談話室で待つようにと。

「どうぞこちらです」と通されたのは、四人部屋。


あれ?個室は?
「数日前の入院手続き説明の際に個室希望したんですが」


「確認しますが・・入院手続き説明の際に、事務の者に言われても、こちらは病棟なので聞いていないんですよ」

サラッと言い放って部屋を出ていった。

ポカーン・・。

言う?平然と言う?そういうこと。


しばらく待っていると、今度は年配の事務職らしい方が、申し訳なさそうに、「あいにく長期療養が必要な方が多く、個室は満室でして」とのことで、やむなく四人部屋で、空室が出れば案内しますと、丁寧に説明してくれた。


そういうことなら、仕方ない。
だが病棟事務の奴の態度は許せない。

かくして、入院となり、予定通り翌日に手術を完了。
麻酔から目覚めるといろんなチューブやらコードが体についている。


手術当日から翌日までは、痛み止めを連投してもらい、寝返りを打てない体勢の辛さと格闘しながら、ひたすら養生。

翌日には歩けるようになり、食事も出来るように。
2日後には肺に刺さっているチューブが抜け、シャワーが可能に。


チューブを抜くのは、自室のベッドで麻酔もなんもなし。
三人がかりであーだこーだやっているうちに、抜いてすぐにホチキス止め。

チューブが取れるならと、ガマン出来るくらいの痛みだが、けっこう痛い。


その後は手術あとの痛みは徐々に少なくなり、呼吸も楽になってきた。


最後まで個室には案内されなかったが、5日後に退院することが出来、約1週間ぶりに家に帰ることが出来た。


家族はその間、妻と子供で2人生活、毎日スマホで連絡し合い、支えてくれた。

手術当日は、手術が終わる予定の10時頃に、担当医から妻へ電話連絡することになっていたが、麻酔から覚めるのが遅くなったため、連絡が2時間位後になったとの事。


さぞ心配だったろう。
コロナ禍でなければ、病院で待つことも出来ただろうが、こんな弊害があるとは。


しかし、一方、緊急事態宣言の延長により、出勤人数も制限され、週のほとんどはテレワークとなっているので、術後の身体には助かる。


これから徐々に、身体の回復を見計らいながら、元の状態に戻していこう。


おわり