ポイントに到着したようだ。
周りには同じような釣船が。
「どうぞ、40mくらいですかね、反応ありますねー。着底したら3~5m巻いて。アタリがあったら教えてくださいね」
言われたとおり始める。
こんなに人数が居て、果たして我が家の竿に来る確率は?
あまり誘わない方がいいという、常連さんの言葉のとおり、じっと待つ。
アタリはわからない。
すると後方のお客さんがヒット。
水面にギラリと銀色。
タチウオだ。
魚は居るね。
気合が入る。
「食い気が渋いんでね、アワせないで、マゴチの釣りのように、呑ませる感じでいいですね」
マゴチを釣りが分からないが、カレイ釣りのようなもんか。
妻にアタリがあった。
でもアワセない。
こんだけ人がいると、至る所でお祭りが発生。
仲乗りさんは大忙し。
妻も「絡んでるかも」と上げてみると、子供と絡んでいたが、水中に銀色が。
まさか。
やったー、タチウオゲット!
スゲーな、渋いと言われるこの状況で掛ける妻。
負けじとお父さんと子供も気合が入る。
子供にアタリがあったとのこと。
でも乗らない。
お父さんにもアタリ。
かなり明確なアタリだが、じっくり呑ます。
もう良いかなと上げてみると、
乗ってる。
やったか?
しかし
いや、でも、いいサバだよね。
何より魚が釣れて良かった。
その後、船長がいろいろと場所を変えて、他の船の情報をアナウンスしてくれながら、やってみるもノーヒット。
気付けばすごい釣り船の数。
後ろのお客さんが一人、大きなタチウオをかけていた。すごいな。
「タチウオ、思ったより反応良いんですがね、やっぱり渋いんで。アマダイに向かいます」
20分ほど移動する。
昨日居た千葉のザ・フィッシュが見える。
千葉からの方が近いのでは・・とか思いながら、ポイントに到着。
今度は100m以上ある。
着底まで落とすのも30秒くらいかかる。
巻き上げるのはもっとかかるが、期待もでかい。
この釣りも、呑ませる釣り。
基本、アタリがあってもすぐアワせない。
100mを越す釣りは、九州の釣り以来だが、その時は連子鯛など明確なアタリに即アワせ。
比較的、体に染み付いた釣り方だし、電動リールだったので苦はなかった。
今回はなかなか渋い釣りだし、手巻きなのでキツイ戦いになりそうだ。
そんな中、船中で誰かアマダイを掛けたとのこと。
見えなかったが20cmくらいとのこと。
居ることは、居る。
そして、外道はたくさんかかるようだ。
(家で撮影)
トラギス
ホウボウ
ヒメ
外道と言っても、赤色や黄色などウチには珍しいお魚。
となりの常連さんは、ポイッとリリースしたりカモメにプレゼントしたり。
そんな中、オニカサゴが子供にかかった。
12cmくらいのミニサイズだが、仲のりさんいわく「このサイズでも、お兄ちゃんと同い年くらいだよ」
へぇー成長が遅いんだね。
しかし、なかなか釣れない。
やっぱり渋いようで、他のお客さんにも本命のアマダイはかからない。
大きめのオニカサゴは釣れたようだ。
ポイントを転々として、時間も迫る中。
妻に異変。
巻き上げるのもだんだん辛くなってくるところだが、それにしても辛そう。
うんしょ、うんしょ、とひたすら巻き上げると、海面に白っぽい影。
んん?しかもけっこうデカいよ。
なんと
これは立派。
「奥さんやりましたね、タチウオも釣りましたよね、すごい」
負けてられない。
が、お父さんは根がかりで仕掛けが切れたり、子供はハリスが1本切れたり。
トラブルも続き、厳しい戦い。
ついに、「あと30分ほどで上がります」
船に乗ってて一番聞きたくない言葉。
子供は大きな魚が1本も釣れていないのと、100m越えの手巻きの疲労もあいまって、ダメージが大きい様子。
だんだん腐ってくるところに、元気づけようと声をかけたが逆効果だったようだ。
妻がタチウオアマダイをゲット、お父さんはサバをゲット、子供は小物外道ばかり。
そりゃめげてくる。
釣れてる人からいくら「がんばろう」と言われても嫌味に聞こえるかもしれない。
でも子供には声をかけずにはいられない。
雰囲気悪いまま、「おつかれさまでした」の合図。
追い討ちをかけるように、船長の撮影会。
帰りは1:30くらい走る。
千葉の沿岸を眺めながら、アクアラインが見えてきたらもうすぐだ。
下船。
「みなさんなかなか厳しかったんでね、少しですが昨日釣れたアジ、持って帰って」
少しいただいて。
駐車場まで歩いて帰ろうとすると、どこかから「ちよっと待って!」と聞こえたが、こちらを向いている人は居ない。
ウチじゃないかな、と歩き始めると、後ろから「これ持ってきな、今日釣れたアジだから。どうだったい?」
向いの船にいたあの常連さんだった。
「なんとか、妻がタチウオアマダイゲットできました」
「へぇー、すごい、良かったね、また来てね」
わざわざ呼び止めて、自分のクーラーから魚を分けてくれた。
なんていい人だ。
なんのお返しも出来ないが、みんなでありがとうございますとお礼をして、クルマへ戻った。
(ホテルで撮影)
釣りたてこんなに活きのいいアジは初めて。
「なめろうにしてみたいね」
子供も落ち着いたようで、気持ちは切り替わっている(食の方へ?)
お昼ご飯が少なかったのか、みんな腹ぺこだってようで、近くのコンビニで小腹を満たし、ようやく落ち着いた。
今回の釣り旅行での釣りはこれで終了。
船酔いせず怪我もなく、何より目的物を全てゲット出来たことをみんなで讃え合いながら、それでも子供は悔しいので今度はもっといい時期に、タチウオを攻略したいなど、話は弾み、横浜へ。
首都高、こわい。
なんとかレンタカー返却までたどり着いた。
オリックスレンタカー 新横浜駅前店
045-471-5430
https://maps.app.goo.gl/mEvNuQxa6wdUPd9b8
もう18時。
レンタカーを返却している間に妻が夕食どころを予約。
昨日休みだった、あの焼肉店だ。
横濱慶州苑 新横浜店
045-475-4129
https://maps.app.goo.gl/qwy8pHUskL9YNfX6A
タイムロスの少ないナイス予約。
人気店らしく、ちょうど空いていたようで、ラッキー。
まずはカンパイ。
さぁ食べるぞ。
(腹ぺこだったので写真少なめ)
上等な肉、スープやライスもしっかり食べて、なんと締めにはアイスのサービス。
ああ満足。
おっと忘れてはならない、旅先でのなめろう。
まず、味噌がいるな。生姜と小ネギも調達したい。
醤油は持ってきたから大丈夫。
ホテルの近くに、まいばすけっとがあった。
残念ながら小ネギは無く、味噌もかなり大きいのしかない。
んー、困った。
7分ほど歩くともう一店舗あるので行ってみよう。
ここには小ネギもしょうがもあった。
味噌、即席味噌汁の、具と味噌が別々のヤツでいってみよう。
ホテルに戻り、疲れた身体に鞭打って、子供が頑張って、カワハギとアジを捌いてくれた。
極上のなめろうが出来上がった。
新鮮そのもの。
有り合わせにしては上等な。
焼肉あとの夜更けになめろうとカワハギの刺身。
こんな夜はそうそう無いだろう。
明日に備えて就寝。
中華街が待っている。
その5へつづく