チミとぺ日記

北海道在住のある家族のあそびや体験を記録した日記

四国釣り旅行6

松山でウマイものを堪能して、いよいよ明日はタイラバで真鯛を釣りに行く。
この旅のメインイベントといって良い。
令和元年初日に真鯛が釣れたらめでたいね。
子供がポツリとうまいこと言う。本当に楽しみだ。

タイラバ という釣り方は、土曜夕方の釣り番組で見たことがあった。また、タイはいないけど北海道でも釣具屋にはタイラバの仕掛けが売っていて、ソイ釣りなどにニーズがあるようだ。
目玉の付いた重り(ヘッド)にシリコンやゴムのネクタイやスカートをヒラヒラと付けてその中にフックが2つ、いわゆるルアー釣りのような仕掛けだ。
出発前に、船長にどんなものを用意したら良いか電話で聞いて、釣具屋で子供と一緒に三種類選んで揃えた。ひとつ千円程度で、安くはないが、タイを釣るためだ。

仕掛けは揃ったが、船釣り用のロッドとリールは無い。子供が入会しているDAIWAヤングフィッシンググラブ(DYFC)で、レンタルすることができるが、あいにくこの日は貸出予約がいっぱいで借りられない。船で2千円で貸出しているので、一本借りることにした。DAIWAでレンタルできたとしても送料が1500円かかるのでまぁいいか。
船釣りの釣りかたも分からないし、もし波があり、子供が落ちたら大変なので(とても上手に泳げるけど)私は竿を出さずサポートに徹することとした。
あとはクーラーボックス。大きいのは無いので実家の父親に借りた。念のため、酔い止めのトラベルミンも妻が用意してくれた。
用意万端。

その日の朝はやって来た。
前の晩は「はしまや」で、けっこう酒も飲んだし運転疲れもあったが、遠足の前の日のように、あまり眠れなかった。言うまでもなく子供はぐっすり。
よし。

5:30起床、
いつもは寝起きの悪い子供も今回はさすがに動きと聞き分けがいい。順調に予定通り6時にホテルを出ることが出来た。
外はどんより、でも雨は降ってない。風もない。
よし。

コンビニで朝ごはんと昼ごはんを買って、港へ。待ち合わせ場所には数名の釣り師たちがたむろっていた。まずは氷を買わなきゃ。すぐ近くの釣具屋で板氷は120円。店のおばあさんが、「釣れるといいね」と見送ってくれた。
釣り師たちのところへ戻ったが、ニライカナイの船がない・・?とりあえず、カッパを着たり、準備をする。
そろそろ出港予定の7時、すると一隻の船が港に入ってきた。
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ニライカナイ」と書いてある、来た!
子供も興奮。
船長が降りてきて、まずは挨拶をして、子供から北海道のお土産(鮭とばサッポロクラシック(北海道限定ビール))を船長に手渡して、「よろしくお願いします」。車の置場所を指示され、車を移動させている間に、船上の釣り座のじゃんけんが行われたらしく、子供連れの我々は右舷後方に決められていた。
荷物を船に積み込む。とにかく初めてなので勝手が分からないが、船長は気を遣っていろいろ教えてくれる。
子供のライフジャケットも、あれこれ選んでくれて、リールの使い方、釣り方、船上での体勢の取り方など、丁寧に教えてくれた。
7:15 期待と不安を胸に、船は出る。
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波、うねりはほとんどなく、ベタ凪ぎ。風もない。空はどんよりしているが、雨は落ちてこない。
船は沖のポイントに向かってスピードを上げて突っ走る。しぶきが時折かかる。少し寒い。子供に大丈夫かと聞くと、半分寝ていた。大丈夫だ。
霧が濃く、周りがよく見えないが、小さい島が点在しているようだ。
朝ごはんのサンドイッチや鉄火巻をつまみながら10分ほど走り、最初のポイントに到着。
船長が水深と魚探の反応をマイクでアナウンスし、仕掛けを投入。
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底まで落として、着底したら、一秒に一回転リールを巻くスピードで、10~15m巻き上げる。アタリがあってもアワセないで巻き続けるとのこと。
最初は、赤いヘッドにオレンジ系のネクタイとスカートで挑戦。
常連さんたちは動きが洗練されている。
周りを見ながら、見よう見まねで落としては巻くを繰り返す。
全体にアタリがなく反応がよくないと船長が判断すると「上げてくださーい」次のポイントに移動するため、みんな一気に巻き上げる。遅れては迷惑になるので、ここは手伝う。
それ以外はすべて子供に任せた。
波もうねりもなく穏やかなので、少し揺れたときだけ体を支える程度で、放っておいても大丈夫だ。

いくつかポイントを移動して回るが、誰も釣れない時間がつづく。
初めてなので着底の感覚もよくわからず、おまつりすることも数回、アタリがあってもアタリなのかも分からないが、ひたすら落としては巻く。
水深は深いところで150m、平均80mくらい。仕掛けも100g近くあり、大人用の釣竿とリールなので、一時間くらい続けると、子供も腕の力が辛くなってきて、釣れないし、テンションも下がる。

すると最先端の釣り座の常連さんがヒットした様子。
子供が見に行った。クチグロという魚だったようだ。タイじゃなかった。でも魚が釣れたことで、少しやる気が出てきた。
程なく、他のお客さんたちにもヒット、タイが釣れ始めた。初めて見る生きたタイは赤く輝いていて、とても羨ましく思えた。
最初はスゲー!と見に行っていた子供も、周りは釣れるのにうちだけ釣れないと、少し腐り始めた。

お昼を回り、おなかがすいたようで、おにぎりを食べて落ち着いた。船のトイレにも行ってみた。必ず座って用を足すこと、揺れる船ではその通りだ。
午後になって、常連さんたちはポツポツと40cmくらいのタイを上げる。しかしこちらは一向に釣れないしアタリもなく、時間だけが過ぎる。船上で何も釣れていないのはうちだけのようだ。
船長が見かねて「いま、黒のスカートが当たってるからこれ使って」と、一つ手渡してくれた。
よし、これでがんばろう!
・・・しかし釣れない。
腐りかけていた子供を勇気づけようといろいろ話しかけるが、ちょっとヤバイ感じになってきた。
ポイントの移動中に、船長が、「ネクタイ取った方がいいよ」とアドバイス、言われた通りネクタイを外し、ヘッドを変えてみようと子供に提案し、黒いスカートはそのままに、黄色いヘッドに結び直して、次のポイントに到着。
子供が、「一番に落とすよ」と船長の合図をスタンバイ。気合い入ってる。
合図と同時に素早く仕掛けを投入。
13時過ぎで、お昼ご飯も中途半端だったので私は座ってパンをかじった。
朝から何度も繰り返した着底しては巻く。子供のその後ろ姿を何となく眺めていると、ん?竿先が海面に刺さっている。
ん?
無言で巻き続けるがドラグがかかってラインが出て空回りしていた!

ついに来たか!

私は慌てて、子供に駆け寄り竿を落とさないように、サポート!
ドラグが鳴りラインがグングン出る。強い。重い。
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(写真は船長のブログより)
「腕が~!」「がんばれー!」力の限り巻き続ける子供。ラインは容赦なくでて、竿も重い。全然上がってこない。
船長も頑張ってと励ましながら、タモをスタンバイ。バレるなよ・・タイであってくれ・・!祈りながら徐々に上がってきた。
あと10m、海面に白い魚影が!デカイ!背中は・・赤い!!タイだ!!!
船長がすばやくランディング!やったー!!!
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人生初タイで、この大物!
船長も「おめでとう!よく頑張ったね、50は超えてるよ!」
夢なんじゃないかと思うくらい、出来すぎた展開に二人とも興奮した。
船長も写真を撮ってくれた。
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写真を撮り終えると、船長が神経締めをしてくれた。目の横の鼻から針金を刺して、
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脊髄を一気にとおすと、鮮やかだった赤色がみるみる白っぽくなっていく。
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それから血抜きをして、体長を計測。
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なんと53cm!自己新記録、文句なしのトロフィーサイズ。オメデトウ!

それから、いくつかポイントを回り、二時間ほど頑張ったが、この一匹のみであとは続かなかった。
時間になり船は港へ突っ走り、行きと同様、時折波しぶきを受けたが、大物が釣れた安心感からか、「修行だね」などとキャッキャと楽しんでいたら、常連さんがしぶきのかからない場所に自分のクーラーボックスを置いて「ここに座りな!」と招いてくれた。
うれしい申し出だったが、子供と「修行」を楽しんでいたので、丁寧にお断りした。高知の人といい、四国は優しいひとが多いね、うれしいねと子供と後で話した。

港につき、荷物を降ろし、他の釣り客が解散したあと、船長が釣れたタイを発送する準備をしてくれた。
てっきり、発泡スチロールの箱に氷詰めして送るのかと思ったが、ここで目からウロコな知恵を聞いた。
配送する保冷車は、荷室が冷蔵庫と同じで、室内が冷えているが、発泡スチロールがその冷気を断熱し、箱のなかに冷気が伝わらず、逆に箱の中の氷は溶けて真水になる。タイは背びれが鋭いので簡単にに袋を貫通して穴が開き、魚が真水に浸ってしまう。そうすると、鮮度が落ちるとのこと。船長もプロのアングラーから聞いたのだとのこと。
まずは厚手のビニール袋にタイをいれ、背びれを折り畳むように包む。予備で三重に袋に入れてから、ガムテープでぐるぐる巻きにする。
これを普通の段ボールに梱包して、チルドで発送する。
なるほど、納得。
ここまですべて船長がやってくれて、その間、いろいろな話が出来た。
船長も北海道に住んでいたことがあったとか、実は四国には居ないネイティブのニジマスを釣るのが好きだとか。最近釣ったニジマスの写真を見せると、「おぉ~鼻曲がりのオスだ、かっこいい~」この反応は相当好きだ。どこで釣れるの、いつがいいの?など、すっかり話し込んでしまった。
いつか一緒に釣りができたらいいねなどと、名残惜しみながら、お礼を言って、港を後にした。

郵便局もゆうパックの窓口が開いていることを船長が電話で調べていてくれた。何から何まで、お世話になった。いつか妻も一緒にまたニライカナイに乗ってみたい。

郵送の手続きを終えると、松山観光に行っていた妻とばあちゃんと合流するため、道後温泉へ向かった。
二人をピックアップして、今晩の宿となる香川県高松市へ向かう。
大満足の釣果で、疲れはさほど感じない。
松山自動車道高松自動車道経由でひた走った。
道中、山だらけだが、きれいな夕焼けや、「山」という漢字の元になったかのようなキレイな形の山を見ては車内で盛り上がり、あっという間に高松市へ到着。
今晩の宿はチサングランド高松。
繁華街に近い街中だ。チェックインして、晩ごはんは決まっていないが、うどんがいいなと漠然と街へ出た。

四国釣り旅行7へつづく