今年も早いもんで10月突入。
当然だが、正月まであと3ヵ月。
秋の味覚を堪能したい。
あさイチワンチャン、こっちの味覚は今日も縁がなく。
山の恵みを堪能しよう。
先日、新聞の地方面にイベント募集を妻が発見。
果物のおいしいヒミツ
知りたくないわけがない。
洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会の主催、定員が少なめだったのですぐ応募し、確定。
浜田園さんに13:30集合、それまで何しようか。
秋の味覚といえばこれ。
しかし、昨年たくさん取れた所はなぜか全然、木の枝にイガが見当たらない。
付近を捜索してやっと取れそうな木を発見し、今年も収穫できた。
栗拾い日和。
まだ時間があるので、ウロウロしていると、オロフレスキー場というのを発見。
オロフレスキー場
0142-65-2323
https://maps.app.goo.gl/rkEes945Ypf9Tqyn7
こんな近くにスキー場が。
知らなかった。
近くに弁慶川という沢が流れており、散策。
こういうことをするのはいくつになっても楽しい。
さて時間だ。
くだもの農家 浜田園
0142-66-2158
https://maps.app.goo.gl/nKqeXC2qjvFZSoiq7
参加料を支払い、イベント開始。
浜田園は壮瞥で一番古い果樹園との事。
果樹園の中に入っていくと
すごい、広い。
最も古い林檎の木。
なんと1890年。
祝(いわい)という品種で、実がなっていた。
スゲーな。
どんどん奥へ。
左手には洋梨やプルーン
ハウスにはぶどうが
果樹園に来たなーって感じ。
もちろんリンゴも。
それにしてもリンゴの木って、想像より一本の木あたりの実の数が多いよな。
重そう。
まだまだ進むと、果物狩りでは立ち入れない、園の奥地まで
10月とは思えない暑さ、木陰がうれしい。
くるみの木と、栗の木だ。
栗はもういいや。
しばらく歩くと、なんだこれ?
正解はアスパラでした。
ビニールハウスに到着。
ここで、実験を見せてくれるそうだ。
北翔大学の、横山先生は、科学教育や火山災害などが専門分野との事。
地層の標本を使って、壮瞥の地質について、説明いただいた。
この辺りは、有珠山の火山灰がふり積もった土壌だが、一般的に火山灰土壌は、酸性で農作物に適さないが、有珠山の火山灰は、スメクタイトという物質を含んでいて、アルカリ性との事。
非常に珍しいという。
もうひとつ、壮瞥穴(そうべつあな)というのがあり、未開の山林や草地に直径30~50cmくらい、深さは数mの穴があるそうだ。
子供がすっぽり入ってしまう大きさなので、この地域では、子供に不用意に藪へ入らないよう、しつけるのだとか。
この穴は、噴火前に生えていた立木がそのままに、火山灰積もって、木の高さまで降り積もり、周囲が地盤となった後に、木が腐り空洞化する事で出来る。
最下層は軽石で水はけいいから、腐った木は跡形もなくなるのだとか。
地層の一番下は軽石の層3m~4m(江戸時代)。
火山豆石(かざんまめいし)という小粒の石が、地層の境目に見られる。
これは大気に漂う灰に水滴がついて小石状に成長するものとのこと。
これも珍しいという。
水はけ良く、 火山灰土壌であるが扇状地のように果樹に適する土壌であり、なおかつ天気が良いというのが、壮瞥で美味しい果物が出来るひみつなのだという。
では今度は天気の実験。
砂で道央 道南地区の地形を再現し、ダンボールの中には大量のドライアイス。
これにお湯をかけて煙を発生させて雲に見立てる。
ダンボールの下には水平にスリットが入っていて、そこから雲が勢いよくブルーシートの海を這って地形に迫る。
まずは夏の気候。
南東の風に乗って雲が胆振地方に当たる。
白老や室蘭に雲が濃くかかる(天気悪い)。
しかし、伊達や壮瞥は室蘭の半島にガードされ、あまり雲がかからない。
素晴らしい。とてもわかりやすい。
続いて冬。
西風だ。
おおー、倶知安辺りにすごい雲溜まる。
山々を抜けて、壮瞥に届く頃にはすっかり薄い雲。
伊達や室蘭まではほとんど雲が来ない。
とってもわかりやすい。
こうして、壮瞥が果樹園に適している秘密が、解き明かされた。
子供向けのイベントにしては、結構高度だが、とても楽しみながら学ぶことができた。
ありがたや。
さて、秘密もわかった所て、お待ちかねの果物狩りタイム。
その前に記念品をいただいた。
さぁ食べるぞー
まずはぶどう
次はリンゴ
つがるの品種だ。
果てしなく、りんご。
これだ
かぶりつこう
マンガみたいなキレイなりんごは、ジューシーで甘くてうまい。
これはいい。
しかしりんごは、いくつも食べられないので、3つほど35円/100gで買って帰ることに。
イチゴ以外の果物狩りは、それほどおなかいっぱい責めなかったが、楽しい体験だった。
シメは
これかい。
暑い1日だったもんね。
いやーしかし、あの雲の実験は素晴らしかった。
地域のことがまたひとつ、知ることができて、美味しい果物も堪能できた、佳い1日でしたとさ。