夜中にパラパラ雨が降り、明け方止んだ。
5時、雨が上がり、風が強いが磯釣りはできそうだ。
子供を起こして、二人で磯へ。
ナブラはない。いつかくるかな。
ジグを投げ続けるも、何も反応がない。
ふと、足下に目をやると、亀の手がいっぱい。
おおーこれは?
「古代種のヤツもいるよ。中身はトコブシのような貝のようだけど、殻が分割されていて、平面図だけで無く凹凸に対応した形なんだよ」
ほんとによく知っているよなぁ。
磯遊びで夢中になっていると、突然目の前でナブラ発生、
いそいで子供に竿を渡してキャストするも、すーっとナブラは消えてしまった。
これ一回。
雨雲が近づいてきたので、上がることに。
この雨雲、予報ではこのあと30分後くらいから14時くらいまで振るらしい。
テントを撤収するタイミングが悩ましい。
こういうときの妻の決断は早い。
「片付けるよ」
急いでテントを撤収、濡れてしまっては困る寝袋などを、先に妻と子供で車へ運んでもらう。
その間にお父さんは一人でテント片付け、なんとかギリギリ雨が降る雨にテントをしまうことができた。
しかし大量の荷物を持って運ぶときに、パラパラと雨が。
一度雨宿りして、荷物を分散してから、雨の合間に車へ運ぶ。
もう、みんな足がガクガク。まとめて荷物を背負いすぎて体力の限界。
車に乗り込んだときには、雨が本降りに。
このまま次の宿泊地である木古内までショートカットしても良いが、折角なので海沿いを南下しよう。
まずは松前町。
道の駅でトイレ休憩して、暑さしのぎにソフトクリームといいたいところだが、ここで妻が「かき氷」。
いいね。
初めてだね、そういえば、かき氷を買って食べるのは。
最近子供のお気に入りフレーバー、抹茶。
あんこものっけてみた。
が、このあんこがアンバランスで、食べ始めた途端に落としてしまった。
かき氷を食べ慣れていないせいもあるが、苦い思い出。
でもこういうのも思い出として記憶に残るよね。(救出できた部分をちゃんと食べた)
めちゃんこ美味かったので、こんどは落とさないように。
甘い物の後は、しょっぱいものが食べたくなるのが我が家の習性。
さすが妻、松前道の駅で人知れず購入していたようだ。
なんと、原材料に食塩が入っていない。(食塩相当量という表示はある)
ほんのりしょっぱく、味わい深い。最高のつまみ。これはリピート確定だ。
まったりと南下。
白神岬に寄ってみる。ここは北海道最南端。
地図を見ると、北海道最南端より、本州最北端の大間崎のほうが、北に位置していることがわかった。
だからなんだと言うことでもないのだが。
折角なので、最南端のカニを。
木古内までの道のり、次は福島町吉岡だ。
知らなかったが、伊能忠敬が北海道の測量を開始したのが吉岡だったとか。
尊敬します。昔の偉人。
さて、こちらは天気が良いようなので、少し風が強いが釣りをしよう。
子供が調べると、ハゼが釣れるようだ。
イエグロでイソメを調達して、すこしやってみることに。
あっという間にお父さんが釣ってしまった。
妻もかけた。
仕掛けを自作している子供の竿には、アタリがあるものの、なかなか乗らない。
回収時にサバが掛かるが、ハゼが来ない。
結構粘ってみたが、結局ハゼは子供の竿には来なかったが、
ふてくされることも無く、移動。
「珍味やさんがあるよ」
げそのしで味を占めた我が家は、珍味に敏感になっているので
普段は素通りしそうな国道沿いのプレハブに寄ってみる。
滝川鮮魚 水産加工品・珍味直売店
https://maps.app.goo.gl/JzXg5dY6h8LXRw5Z9
「作業場にいるのでピンポン押して」
押すと奥の建物からおばさん登場、プレハブの中は冷蔵庫のように寒い。
商品を選んでいる時間も無駄にしないよう、おばさんはプレハブ内でも作業できるように商品を山積みして値札貼りなどしている。
んー、商売っ気はないが実に効率的だ。
と関心しながらも、じじばばのお土産を買ったり、げそ三升漬などを購入。
これがまたヒットなのであった。
そしていよいよ木古内へ。
https://maps.app.goo.gl/ti8sSHXX5NGrUBNdA
旅の三日目、しかもかもめ島の苦行を乗り越えて一休みするには、ホテルはありがたい。
新幹線開業に合わせてできたホテルなので新しくてきれい。
乾燥までできるコインランドリーがあるのがうれしい。
仕上がりまで2時間、夕食をゆっくり食べられるな。
ホテル周辺にはいくつか飲食店があるが、折角なので寿司行こう。
大きな店では無いようなので、念のため電話で予約。
美乃久鮨し店
https://maps.app.goo.gl/yJct9ERfo2bomhpt7
行ってみると、気さくな夫婦できりもりしていて、カウンターのお客さんと和気藹々やっている。
雰囲気はいい。
上にぎりと上生ちらし、並生ちらしを注文。
なかなかいいね~
みんなで一口、シャリが、べらぼうに美味い。共通の感想。
ネタも、申し分ない。
生ちらしは、ご飯が2段になっていて、海苔とホッキのひもや玉子焼きがサンドしてある。
こんなの初めて。
そしてこの表情。
いただきました。
大満足でホテルへ。
ここで重要なのは、大満腹ではなく、大満足。
そう、満腹には至っていない。
「まだいけるよ、旅はしっかり食べないとね」
帰り道、セコマとツルハに寄って、メキシカンフライドチキンとカップうどんを。
妻がゆっくり大浴場に行っているあいだに、大満腹への道を子供と駆け上がる。
その後風呂に入り、冷房の効いた部屋でふかふかのベッドで眠る。
この上ない幸せ。
身体がサラサラのまま眠れる嬉しさを久々に体感。
その5へつづく